2011年11月26日

失せ物、見つかる。

ここ3週間ほど行方不明だった眼鏡(遠近両用)が、なぜこんなところに?というところから見つかった。それは、押し入れの中の雑多な物の入っている箱の中です。まあ、中近両用眼鏡も持っているので、なんとか凌げていたのだが。

実は、ここ数日行方不明だったアダプターもほぼ同時に見つかった。これも、目の前にあるのに、そんなところにあるはずがないという思いこみから、それとちがうものだと決めつけていたのだった。

見つかるときはこんなものですが、失せ物が見つかると、俄然、チャージされた感じがするなあ。明日からは絶対おきっぱなしにしないようにしよう(と何度決意しただろう)。
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2011年11月23日

同志社女子大学今出川講座

去年は、京博の上田秋成展とタイアップしていただいた同志社女子大学の今出川講座。
今年は、京都市歴史資料館の「賀茂季鷹展」とタイアップして下記の要領で行われる。
第1回の日程が迫ってきている。

同志社女子大学今出川講座「近世和歌から現代短歌へ」

第1回 2011年11月26日(土) 13時30分〜(12時30分開場)
T 俳句と短歌の翻訳をめぐって
講師:ジュリエット・W・カーペンター(Juliet Winters Carpenter)
(同志社女子大学表象文化学部英語英文学科教授)
U 賀茂季鷹(かものすえたか)と和歌
講師:盛田 帝子
(相愛大学・近畿大学非常勤講師)

第2回 2012年2月予定
講師:安森 敏隆
(同志社女子大学表象文化学部日本語日本文学科特別任用教授)

○会場
同志社女子大学 今出川キャンパス純正館 地下1階 S013教室
○入場料 無料(申し込み不要)
○対象 在校生・卒業生・一般
○問い合わせ 同志社女子大学 企画課
時間:9:00〜11:30 12:30〜17:00(土日祝日を除く)
電話:0774−65−8442
E-mail:kikaku-t@dwc.doshisha.ac.jp
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2011年11月18日

『雅俗』復活!

タイトルのような檄文が各方面に送付されたらしい。私はまだ見てないんだが。

笠間書院のブログに紹介されている。

『雅俗』とは、平成6年から平成15年にかけて刊行された、年刊研究同人誌である。中野三敏門下の有志(つまり私たちなんですが…)が、先輩雑誌『江戸時代文学誌』(この雑誌は中村幸彦先生門下の有志が出した研究同人誌)の後継誌として創刊した雑誌である。

従来の研究同人誌のイメージを一新する斬新な装丁(唐本風の少し縦長な書型と、シンプルな表紙)は、ロバート・キャンベルさんの美意識が反映されていた。『雅俗』という書名自体もかなり思い切ったものだった。研究同人誌としては信じられない位の部数の購読者がいた。
中野先生の「雅語俗録」が目玉であった。

もともと九州の同人誌は終わりの号を決めて出発するのが伝統で、雅俗も8号までという予定だったが、好評につき10号まで出した。とはいえ、創刊に関わったメンバーが多く九州から出たこともあって、ここでいったん終刊。近年になって、若手が九州に集いはじめたので、復刊の機運が高まっていたのである。

実を言えば、わが『上方文藝研究』は平成16年創刊。つまり『雅俗』終刊の翌年に刊行されているのである。たまたまそうなったわけであるが、来年からは相並ぶということになって、大変嬉しいことである。11号以降の『雅俗』が、どのような味付けの雑誌になるのか、楽しみである。

私も書くように仰せつかっているが、今書いたようなことをもう少し詳しく書く予定です。

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2011年11月14日

笠間リポートの座談会

 『笠間リポート』52号は、いつもに比べるとずいぶん分厚い。2011年度に出した新刊がかなり多いようなのだ。その中でも、「コレクション日本歌人選」は、研究者が書く一般向けのアンソロジー鑑賞シリーズであるが、それにちなんだ座談会が掲載されている。

 登場するのは、この企画に深く関わった松村雄二国文研名誉教授、本シリーズの第1回配本『塚本邦雄』を執筆した島内景二電気通信大教授、歌人の水原紫苑、評論家の武藤康史の4人である。なかなか異色の組み合わせである。

 松村氏は、大変気さくな方で、私など年下の者にもとてもフレンドリーなので、ついこっちも気楽に話したりしてしまう。バンカラな感じの方で学者っぽくない。しかし、今回の座談会でもわかるように、実はたかい理想を持つ研究者だと思う。一方で世間というものをよくご存じで、その点でもいろいろ学ばせていただいたことがある。

 島内景二氏は1955年長崎県出身ということもあり、世代的にも育った環境的にも私は近い。しかし氏は国文学者としては1、2位を争う著書の多さを誇り、その守備範囲も伊勢物語・源氏物語から三島由紀夫までものすごく広い。その点でははるかに遠い存在である。塚本邦雄に師事し、短歌関係の仕事も多い超人的研究者である。面識はないが、著書はいくつか拝読してきた。

 水原紫苑さんは、現代短歌界を代表する歌人の一人だと思うが、その独自の作品世界は実に魅力的である。今回の座談会では、「嫌」という言葉を連発されるのが面白かった。座談会の流れをつくっている感じである。

 武藤康史氏は『文学鶴亀』などで知られる方だが、私は安藤美保の評伝をかつて愛読していた。あまり経歴を存じ上げなかったのだが、中世文学を専攻されていたわけですね。それで納得。安藤美保が生きていたら、どんな中世文学研究者になっていただろうと思わせる、そういう評伝でした。

 このメンバーをよくぞ選んだと思う。この座談会では、島内氏の話す塚本邦雄のウラ話や、水原紫苑の「嫌」、詩と短歌、和歌と短歌など、次々に面白い話題があって、一気に読んでしまった。
ka
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2011年11月10日

伊勢物語版本集成


 山本登朗編『伊勢物語版本集成』(竹林舎、2011年10月)。古活字探偵さんが、「和本のすすめ」のコメント欄で紹介されていますが、本日わが家に到着しました。ずっしり重い558頁。たしかにこれは画期的な本だと思います。定価は2万円を越えますが(学会割引とかで2万切る)、近世文学研究者には買って損なし。むしろ安いと言えましょう。大学には絶対入れるべき本ですね。

 私も近世文学の講義をする時に、『伊勢物語』の版本のことにはよく触れています。しかし、和泉書院の影印本くらいしか手元にないため、実のところ、たとえば芥川や筒井筒の段の挿絵を見比べたりすることは、講義の準備としては手間がかかるので、あきらめていました。ネットでいろいろ探せば可能かもしれませんが、やはり時間がかかります。

 今回、なんと25種の版本が、全冊影印されています。渇をいやすどころか、満腹状態。とりあえず、これを眺めているだけで楽しいし、「へえー!」と思わされることが沢山あります。A4判の1頁に見開きの図版が6〜8点。ちょっと小さいですが、しかし拡大コピーに耐えられるように精度を高めているようです。これなら授業のプリントにも使えます。
 
 後半は、山本登朗氏「伊勢物語版本の世界」、古活字探偵さんこと高木浩明氏「古活字版伊勢物語の世界」、関口一美氏「伊勢物語整版本」と3本の解説原稿につづき、古活字探偵さんの古活字版書誌一覧と、関口さんの整版本書誌一覧がある。そのマニアックな内容にたじろぎます。とりあえず頁をめくっただけですが、いつか精読する機会が必ずあると思います。
それに考えて見れば、『伊勢物語』だからできる出版企画ですよね。
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2011年11月08日

懐徳堂アーカイブ講座

さて、久しぶりに懐徳堂記念会のイベントのお知らせです。

懐徳堂アーカイブ講座は、懐徳堂の歴史を語る懐徳堂文庫の貴重資料の調査・研究の成果をご紹介し、「懐徳堂」の魅力をお伝えすることを目的に、平成15年から開講しています。(と、懐徳堂記念会のHPに書いています)

で、今年は、

「中井履軒・上田秋成合賛鶉図について」講演および展示解説

を行います。以下またHPからコピペします。

 6月20日付読売新聞夕刊社会面で報道されましたように、77年ぶりに出現した中井履軒上田秋成合賛鶉図が、このたび所蔵者から懐徳堂記念会に寄贈されました。この鶉図は、秋成と履軒の交流を具体的に示す唯一の資料です。怪異現象を認めるか認めないかで考えの異なっていた二人ですが、ともに隠逸を志向し、転居を繰り返すなど、相似たところもあり、住所不定の象徴とされる鶉の画に合賛している事実はまことに興味深いものがあります。今回は、この画賛を初公開するとともに、賛(履軒詩と秋成和歌)と画(鶉)の両方から本画賛の謎に迫ります。併せて関連する懐徳堂文庫所蔵の履軒資料を、解説付きでご覧頂きたいと思います。

◆日 時:11月29日(火)午後3時〜4時30分(受付 午後2時30分〜)
◆場 所: 大阪大学附属図書館新館6Fホールおよび貴重書閲覧室
◆解 説:飯倉洋一(大阪大学大学院文学研究科教授)・濱住真有(大阪大学文学研究科助教)・池田光子(懐徳堂記念会研究員)
◆参加費:無料
◆申 込:懐徳堂記念会事務局まで、電話・FAX・ハガキ・メールにてご連絡ください。
(このエントリーのコメント欄でもいいし、私にメールでもいいです)
◆締 切:平成23年11月22日(火) (定員(30名)となり次第締切とさせていただきます。)

というわけで、忘却散人出動いたします。濱住さんは日本近世美術史(池大雅が専門)、池田さんは中国哲学専攻(中井履軒が専門)、というわけで万全の布陣で解説いたしまする。
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2011年11月07日

和本のすすめ

 修士のころだったか、佐賀のU神社に、毎月2泊3日で調査に通っていたころがあった。文庫の総合的調査のためで、毎回10名ちかくが参加していたと思う。中野先生もよくお見えになっており、すごいスピードで書誌をとる傍ら我々の幼稚な質問に丁寧に応えられていた。たぶんK君だったと思うが、題簽なし、内題なしの本を先生のところに持っていき、「この本の書名がわからないのですが」ときいたところ、冒頭からさらさらと変体仮名を読み、「これは『四十二の物あらそい』だね」と事もなくおっしゃった。中野先生まだ四十代半ばのころだったろうか。

 ろくに古典文学を読んでいなかった私を驚かすには十分な出来事だった。そもそも『四十二の物あらそひ』の名は聞いたことがあったような気もするが、どんな書き出しかなどわかるわけもない。翻刻で示されてもわからないだろう。

 今なら、「さすが、和本リテラシー!」と叫ぶところだろう。和本を知り尽くし、変体仮名を立て板に水のごとく読むことが出来る中野先生こそ、この本を書くのにふさわしい人である。

 そう、岩波新書『和本のすすめ―江戸を読み解くために』である。わが大学生協でも平積みの山がなくなっていたから、学生が結構買ったものと思われる。『図書』連載の和本教室をベースにして、加筆したものである。さて、「和本リテラシーの回復」を旗印に、変体仮名読解能力の必要性を説き回っている先生だが、書名に「和本リテラシー」とつけられなかったのは、版元が難色を示したのだろうか、残念である。しかし、帯には「和本リテラシー回復のめに」と大書している。これはよかった。岩波新書となると、万単位の人が買い求めるはずである。かつて先生の岩波新書での前著『江戸名物評判記案内』は、10万部を越え、売上ベストテンに名を連ねたこともあった。本書も売れることを願う。そして、「和本リテラシー」が来年あたりの流行語大賞にならんことを!
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賀茂季鷹展

京都市歴史資料館で、「京都市文化財指定記念 賀茂季鷹の文学」(平成23年11月19日から平成24年1月11日まで)展が行われる。以下はホームページからの引用。
1 会期     平成23年11月19日[土曜]から平成24年1月11日[水曜]まで
2 会場     京都市歴史資料館 1階展示室
3 内容     江戸中期から後期にかけての代表的歌人であり国学者の賀茂季鷹(かものすえたか)(1754〜1841)が収集した古典籍資料が、平成23年に京都市文化財に指定されました。これを記念して,賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ:上賀茂神社)社家(しゃけ)の山本家に伝わる,賀茂季鷹関係資料の展示を企画しました。今回は,歌人・国学者・蔵書家など様々な分野で活躍をした賀茂季鷹の生涯にスポットをあて,初公開の資料を中心に,季鷹が収集した古典籍資料を展示します。
4 開館時間  午前9時から午後5時まで
5 休館日   月曜日,祝日,年末年始(12月28日〜1月4日)
6 入館料   無料
7 展示解説  平成23年12月15日[木曜]午後2時から30分程度。申込不要。
8 展示品    約60点・写真パネル
   <主な展示品>
「歌仙堂(かせんどう)書籍目録」「富士の日記」「雲錦翁(うんきんおう)家集」「美阿礼乃百(みあれのもも)くさ」
「清輔朝臣片仮名古今集 下(きよすけあそんかたかなこきんしゅう げ)」「万葉集」「神代巻(かみよのまき)」
「三十六人歌集」「陸々集(ろくろくしゅう)」「諸卿御点取和歌(しょきょうおてんとりわか)」「竹取物語」「源氏物語」など。
 この展示には、家人が展示品選定等でかなり関わっている。秋の学会ではチラシも置かせていただき、季鷹の蔵書形成いにつき発表も行った。今回展示されるものは、日本古典文学研究にとっても重要な資料が多く、江戸時代の国学者・歌人の集書(蔵書形成)という観点から見ても、貴重な資料群である。一見の価値あり。
 なお11月30日(水曜)の午後6時30分から、館員の秋元せきさんによる「歴史講座 賀茂季鷹 文学の世界」がある。 また11月26日(土)は同志社女子大学今出川キャンパスで、関連講演として盛田帝子「賀茂季鷹と和歌」がある。これはまた別エントリーで。
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2011年11月06日

異色の組み合わせ

ジュンク堂池袋店
11月22日(火)19:30〜
トークセッション
中野三敏(九州大学名誉教授(江戸文学))×加藤昌嘉(法政大学准教授(中古文学))
和本の読み方 物語の読み方 −写本・版本・源氏物語
これはかなり興味深い。是非きいてみたいけど、無理。誰かレポートしてほしい!
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2011年11月01日

類書と違う切れ味

『21世紀日本文学ガイドブックD松尾芭蕉』佐藤勝明編。ひつじ書房。2011年10月。よくある芭蕉の入門書かな、と思って、巻頭佐藤さんの総論を読むと、これがなかなか斬新な総論で、読ませる。佐藤さんの解説は、切れ味が鋭くて、非常に論理的である。イメージとか雰囲気で俳風を論じることがない。付合の解釈方法も明快な方法論を持っている。他の方の文章もなかなかの力作のごとし。では佐藤さんの和歌の形態公式から。
和歌の形態は「(五七)×n+7」。n=1が片歌。n=2が短歌・n=≧3が長歌。
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