2013年07月29日

合評会

きのうの『上方文藝研究』第10号の合評会。20名ちかくが参加。毎年のことながら熱のこもった質疑応答がなされた。上方文壇に関わる論考が多く、私としてもテンションがあがる。一戸渉さんが紹介した橋本経亮の詠草資料は、浅田徹さんご所蔵のもの。会員である浅田さんがはるばる東京から、この合評会のためだけに日帰りでお見えになる。原本をお持ちくださり、もちろんいろいろなコメントも賜った。浅田さん、ありがとうございました。
正木ゆみさんの『男色大鑑』論。西鶴の演出を説得力ある論述で指摘。島津忠夫先生ほめておられた。
欠席していた執筆者の論文もきちっと批評。「誰が来るか」ということは、会の前にアナウンスしておくべきかもしれない。

懇親会は、全員がショートスピーチ。島津忠夫先生「今日は、楽しかったので、いつも晩酌は1合なんだけど、2合飲みました。来年も来ます!」と。やんやの拍手。いつものことだが、合評会では鋭い指摘を連発。たぶん、気持ちは一番お若い!
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2013年07月26日

『上方文藝研究』第10号

現在、いろいろな方面にご迷惑をかけているので、このブログの更新も恐る恐るである。というより、物理的になかなか書けなくなっている。夏休みには、なんとかすこしでも解消したいのだが…。
といいつつ、最近刊行された『上方文藝研究』第10号について、である。

このブログでも、毎年紹介してきたが、大阪大学文学部日本文学研究室に事務局のある「上方文藝研究の会」が発刊する研究同人誌。阪大のOBの強力な支援のもと創刊。はじめたころの話をいろいろしたいところだが、それは『雅俗』11号にちょっと書いたので(そういえば、『雅俗』12号も出ましたね!)、省略するといたしまして、とにかく10号までがんばってみようという感じで始めたので、よくまあここまできたな、という感じである。阪大以外の方の入会も増えてきた。と同時に、今号に象徴的なように、誌面の半分くらいを占めてしかるべき院生の投稿が少なくなっていることが問題である。いや、院生自体が少なくなっているということが、根本的にはあるのだが…。

恒例の合評会が28日に行われる。この問題も議論されることだろう。11号があるのか、ないのか。まあ、あるでしょうけど、減少する院生が運営を支えるのはなかなか大変になってきてはいるのである。
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2013年07月25日

『ひらかな盛衰記』折り返し

今年度は浄瑠璃本に挑戦する、ということで『ひらかな盛衰記』を学部演習で取り上げることにしたが、映像資料がないことから、助けを求めたところ、ご親切にも田草川みずきさんが、貴重な映像資料を送ってくださったことは本ブログで既報した通り。

学会で田草川さんにお会いしてお礼を申し上げたところ、「また授業の様子、報告してください」と励ましていただいていた。それを思い出して、ちょっと中間報告をいたしましょう。
 
 今日で前期を終えた。この授業は最初の3回で、私が浄瑠璃や本作や演習の仕方について解説し、連休明けは、4つのグループ発表で、それぞれ一段目、二段目、三段目、四段・五段目の場面説明、読みどころ、先行研究の紹介などを発表してもらい、6月には実際の文楽を鑑賞し、その後、三段目のはじめから、一定の長さを担当する個人発表を行っている。本演習では、演劇としての側面を重視し、節付けなどの解説やその効果についても発表してもらっているが、なにぶん指導する側が素人なので、もどかしいことこの上ない。

しかし、質疑応答は、かなり活発に行われており、特に阪大文学部には演劇学専修があるのだが、そこの所属の学生さんが受講してくれていて、よく質問してくれる。私にとっても大変勉強になる。

今日は「笹引き」の場面で、担当学生が映像を準備してくれた。文雀が操るおふで。これが素晴らしい。だが竹を伐るあたりから、山吹御前を笹に載せて引くまで、詞章にはないけれど、かなりの長い時間、三味線だけを背景にした人形(おふで)の暗闇の中での動きがある。犠牲になった父を愛おしんだり、襲ってきた敵方が山吹の上に倒れ、笹が重くなったことに気づいたおふでが、敵方を払いのけたり…と。このあたりの演出は、どのあたりから出てきているのか、不勉強にして知らないが、演出史として興味のあるところである。
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2013年07月21日

今度は京都で講演します

8月4日(日)、京都アスニー(生涯学習センター)で、14:00から16:00まで(途中休憩あり)、
「『雨月物語』と江戸奇談 −「霊との対話」が意味するもの−」と題しまして講演いたします。
こちらは有料みたいですが、くわしくはここでご覧下さい。
まあ、私の「奇談」研究をご存じの方は、「出たあ」とおっしゃることでしょう。
もちろん、幽霊ではなく、例の説が、です。
主催者からは、「暑いので涼しくなるような怪談ばなしでも…」と依頼されたような気がしますが、ちと、自分流にやりたいと思います。
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おそるべし、大阪市民の文化度!

下記「上田秋成が大坂で知り合った人々」の講演を、昨日行いました。
大阪市立中央図書館、大会議室。
150名ほどの参加者がいた模様。
パワーポイントで、50くらいのスライドを用意して2時間(途中10分休憩)、妻の瑚l尼、師の加藤宇万伎、友人の木村蒹葭堂、そして長い付き合いの中井竹山・履軒兄弟との文芸を通しての交わりを話した。
驚いたのが聴衆の方の質問やご意見のレベルの高さ。

秋成自筆の軸をお持ちになり、「自筆でいいでしょうか?」と尋ねる方、
「香具波志神社の資料調査をやっているんですが、あそこの資料は…」とおっしゃる方、
木村蒹葭堂邸跡の正確な位置を教えてくださる方、
蕪村と秋成の交友を小説に書きたいのですが…、とおっしゃる方、
高田衛先生の説を紹介し、私の見解をただす方。
ひえええ。

この文化度、この教養。恐るべし、大阪市民。
こちらが勉強になった、貴重な時間でした。ありがとうございます。
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2013年07月09日

講演いたします。

大阪市立中央図書館で開催されている、平成25年度大阪連続講座 織田作之助生誕100周年記念「大阪の文学」で、「上田秋成が大坂で知り合った人々」と題して話します。

7月20日(土)14:00〜16:00です。
無料、先着順ですから、興味のある方は、聞きにいらしてください。

まあ、拙著『上田秋成 絆としての文芸』の第2章「文章で繋がる―大坂で知り合った人々」の内容です。
妻のたま、師の加藤宇万伎、友人の木村蒹葭堂、そして懐徳堂の中井兄弟と秋成が文章でどうつながっていたか、について話します。

くわしくは、こちらを。
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