2017年02月04日

『アプリで学ぶくずし字』の刊行迫る!

『アプリで学ぶくずし字 くずし字学習支援アプリKuLA(クーラ)の使い方』(笠間書院、2017年2月)が、科研挑戦的萌芽研究「日本の歴史的典籍に関する国際的教育プログラムの開発」、および大阪大学文学研究科の「国際古典籍学」クラスターの成果の一部として刊行される。すでに見本が出来、関係者には順次送られるはずである。ネット予約も可能。2月10日ごろには書店に並ぶ予定。
 このプロジェクトで私たちは、とくに海外の日本研究者者のくずし字学習を支援を目指して、「くずし字学習支援アプリKuLA」を作成・公表した。研究メンバーの議論と、テスターの方々のご意見、そしてSE橋本雄太氏の類まれな設計能力が生んだすばらしいアプリである。2016年2月のリリース以来、5万ダウンロード超を記録している。アプリは歴史的典籍を利用する理系研究者や、くずし字を読みたいと思っている一般の方にも利用され、我々も驚く広がりを見せている。KuLAをさらに有効に活用していただくことと、我々の研究の意義を社会に発信する目的で、本書は企画されたのである。
 本書の内容は、当科研で開発したくずし字学習支援アプリKuLAの使い方の解説(バージョンアップ版に対応している)、および、KuLA開発の経緯(「KuLAの誕生」と題して「あとがきにかえて」で詳細に記している。ちなみにこれはジャズの某名盤をもじっているのだが)。KuLA開発に協力してくれた方の感想、開発チームメンバーの活動・実績報告、本科研や国文研・文学研究科が主催した2016年2月の国際シンポジウム「読みたい!日本の古典籍――歴史的典籍の画像データベース構築とくずし字教育の現状と展望―」での招待発表者の発表内容の概要を一般の方にわかりやすく記したものである。
 さらに、くずし字を学ぶための入門的な書籍やサイトの紹介、アプリの中では解説しきれなかった「読む」機能に登載した資料「しん板なぞなぞ双六」の注釈などを付している。
 版元の内容紹介はこちらである。
 当初の予定をかなりオーバーする92頁に、情報満載である。KuLAと完全連繋している「みんなで翻刻」の紹介もある。ネットでの試し読みもできるので、ご覧いただければ幸いである。
posted by 忘却散人 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする