『文学』1・2月号(岩波書店)が「上田秋成 没後200年」を特集。本日刊行されます。
木越治・稲田篤信・長島弘明(司会)と私の四人の座談会は、『春雨物語』『雨月物語』を柱とする討議ですが、議論がいろいろな方向に飛び火して、なかなか面白いのではないかと思います。4時間ほどの議論の一部はあまりに過激なので(?)カットされているところもあります。
論文は、高田衛氏をはじめとして、17名が書くという華々しさ。じっくり触れたいものも少なくありません。今回の特集の特徴は、ひとつのテクストと向き合ってそれを論じるものがすくなく、文学史的な視点、比較文学的視点、思想史的文脈、新出資料紹介など、秋成をトータルに論じようとする論考が多いと言うことでしょうか。
中野三敏先生の「秋成とその時代」は、短文ながら、大きなスケールの提言です。他に私が特に(私の偏見から)興味深く思ったのは、鈴木淳氏、近衛典子氏、風間誠史氏、篠原進氏、井関大介氏などの論考。
私自身は、従来その内容が未紹介であった、秋成消息文集の紹介。「未紹介〔秋成消息文集〕について」。これで新出の秋成文、秋成和歌をいくつか紹介できることになりました。この特集について語るべきことはたくさんありますので、おいおい触れていきます。


『文学』をお送りいただいて、ありがとうございます。さきほど落手しました。
雑誌で2000円というのは、すごいですね。
こちらの座談会「瞬間と偶然をめぐって」(木村敏・小林敏明・植村恒一郎・入不二基義・斎藤慶典)が掲載されるのは、『思想』3月号です。40ページの座談会となります。もしばらくお待ちください。
入不二
コメントありがとうございます。『相対主義の極北』をいただいたことへの、ささやかなお礼のつもりでした。私たちと同じ日に行われた座談会、ロビーでおみかけした限りは温厚そうな方たちばかりのようでしたが、議論は白熱したようですね。楽しみです。