2010年04月04日

木主

昨日は恒例の懐徳忌。西鶴研究会の会場であった上町筋の誓願寺で行われた。ここに中井竹山・履軒などの墓がある。

懐徳堂の歴代堂主を追福する法要と、講話が行われた。

墓前祭のあとに、法要、そして島根大学の竹田健二氏による「懐徳堂記念祭における儒礼」という講話をうかがった。

講話の前の休憩時間に、加地伸行先生が儒式における木主(仏教でいう位牌)について、中井履軒の木主を実際に手にとって解説してくださった。2,3人で拝聴していると、ぞろぞろと人が集まってきて特別講義の様相となる。

木主は、その方の死んだ時の姿である(形代というわけである)。お送りした時の名を書いた板を外側からはめこむようになっている。中には生きているときの俗名が彫り込まれた小板が入っている。これは外の板がはめこまれた状態では見えない。つまり保護されているというわけである。仏教の位牌では裏に書かれているもの。位牌はこの木主の影響を受けているらしい。

『儒教とは何か』(中公新書)の著者直々のご説明で感銘を受けた。記して記憶にとどめておきたい。ちなみに『儒教とは何か』では257頁に木主の説明が出てくる。
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