必要あって、中村幸彦先生の「小沢蘆庵歌論の新検討」という論文を久しぶりに読み返して、その明晰さに驚いた。すこし歴史主義的なところがあるのが、時代を感じさせるが、それを差し引いても、蘆庵歌論を論じたもので、一等すぐれたものではないだろうか。
先日、淡路島で十三回忌の集まりがあり、先生を偲ぶ宴で、そこにいた全員が先生の思い出を語ったのだが、いろいろと秘話があるものですな。先生の書簡を集めたらどうだろうという話もN先生から出た。面白そうだ。
さて蘆庵の歌論についての論文は著述集で読んだが、補注として田中道雄先生のお名前があった。蘆庵が芭蕉俳論に影響を受けたという中村説を踏まえて、田中先生は、蝶夢の影響を指摘しているということであった。
「想像(オモヒヤ)ル」という文学論の系譜。これもまたすごい発見であるよな。秋は文学論の季節って感じがする。
2010年10月19日
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