懐徳堂記念会のことには、このブログでも時々言及している。私も微力ではあるが運営委員の仕事を8年くらいほどやっている。今年記念会は100周年を迎えた。今年ほど忙しい年はなかった。
11月27日(土)には、それを記念するシンポジウム・レセプションがが行われた。シンポジウムには500人もの来聴があり、関係者一同ほっとしたところである。この模様は1月にNHK教育テレビで放映されるそうだ。
このシンポジウムとともに100周年事業の柱の一つであったのが『懐徳堂記念会百年誌 1910〜2010』である。2010年11月、懐徳堂記念会刊行。A5判並製188頁、カラー口絵11頁、写真多数。
懐徳堂記念会は、江戸時代の懐徳堂の理念を継承し、企業は文化人の尽力で明治43年に発足、市民のための学びの場として重建懐徳堂が建てられ、大阪市民の文科大学としての役割を果たしていた。戦争で建物は焼けたが、その蔵書が戦後大阪大学文学部に移され、支援する企業のご協力の下、記念会は大阪大学に事務局を置き、古典講座をはじめとする諸事業を運営している。
この記念会の100年の歩みを、前身の懐徳堂から振り返り(第1部)、かつ現在の事業を見つめ直し(第2部)、そしてこれからの100年を展望する(第3部)というのが、この冊子の目指した所である。
編集委員は飯塚一幸さんと湯浅邦弘さんと私であり、飯塚さんには懐徳堂および記念会の歴史と年表を主として執筆していただき、湯浅さんには、史跡マップ、メディアに紹介された懐徳堂、資料展、アーカイブ講座等等重要項目をお願いし、また全般にわたってご教示ご指導いただいた。私が執筆したのは、懐徳堂記念会のここ10年の活動についてである。資料と格闘してゴールデンウィークを過ごした日々が懐かしい…。
目玉は第3部の懐徳堂のこれからを考える諸氏のご寄稿と座談会である。後者は、柏木隆雄放送大学大坂学習センター所長の司会で、ロバート・キャンベルさん、作家の築山桂さん、パナソニックの社会文化グループマネージャーでジャズピアニストでもある小川理子さん、読売新聞の待田晋哉さんという異色の組み合わせで、座談内容も大変面白い。この人選だけは、私の手柄だと自賛しているのである…(まあちょっと文学系の色が強かったかもしれません。私に編集を任せたからですよ。ほほほ)。
市販はされず、関係者に配布されるだけのものだが、国会図書館や、大阪府立図書館、大阪市立図書館、豊中市立図書館などでは閲覧可能であるはずなので、興味のある方は御覧あれ。もちろん阪大図書館でも、記念会事務局でもOKである。
2010年12月27日
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お忙しい中、ご尽力なされ
大変お疲れになられたことと存じます。
ますますスリムになられたのではないでしょうか?
小ぶりでも中身はどっしり濃厚な
100周年にふさわしい記念誌になりましたね。
座談会のあの雰囲気は、今でも思い出されます。
本当に素敵なひとときでした。
ちゃりんこちえ様の新し井世界でのご活躍をお祈りしております。