11・12日は日本近世文学会が日本大学で開催された。散人は事務局を務めている関係で、全発表を聴かせていただいた。これはちょっとお、と思われる発表もあったが、全体としては内容のある研究発表会であった。特に質問者に、いい発言・指摘が目立っていたと思う。
大会運営をスムースに進めることができたのは、ひとえに日本大学のスタッフの皆さんの御蔭であり、心より感謝申し上げます。
また、学会は情報交換の場でもある。いろいろな方に、本や報告書や抜刷をいただいた。学科発表とともに、触れたいものがたくさんあるのだが、次のエントリー以降にさせていただきたい。これからしばらく続くかも。
さて、今日は、立命館大学文学部と大阪大学21世紀懐徳堂がタイアップして企画した社会人向け講座の講師を務めた。場所は梅田の北側、地下鉄梅田駅下車3分、富国生命ビル5Fの立命館大学大阪校である。東京会場にもネット中継(?)されていて、質問も受けられる仕組みである。「妙法院宮文芸サロン―異色の親王とその周囲の人々」と題して真仁法親王とその周辺のことを話す。法親王が蘆庵の幽居をたずねるあたりは中野稽雪さんの『小沢蘆庵』。秋成が蟹の絵を賜って感激するくだりは『春雨梅花歌文巻』、そして宣長の古事記伝が天覧されるにいたるに果たした妙法院宮とその周辺の人々の働き。これは時間軸に沿って説明。
アンケートによれば、楽しかったという意見もあって、予想以上に好反応であった。当初予定していたパワーポイントは使わずプリントだけ。手元に資料が残ることを好まれる方もいるので、結果はこれでよかったようである。映像は使わないかわりに、真仁法親王と秋成筆の短冊を持っていった。並べるとすぐにたくさんの人が集まった。ある方が「何と書いているんですが?」と質問する。おお、キタキタ。
「これが読めれば楽しいと思いませんか? 小学生のころにくずし字が読めるように教育すれば、展覧会で字が読めたりして、大人になっても楽しいですよね」というと、皆さん深くうなずく。ミニ和本リテラシー講座。まあ、小さいことからコツコツとってわけで、やってるわけなんです。
*「調査の悦び」にコメントをくださった方。メールアドレスを書いておいてくだされば、個人的にご連絡します。公にお答えするのはいろいろと難しいご質問です。
2011年06月13日
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妙法院真仁法親王のサロンにとても興味があり、親王様の日記を読んでいたら 宗達 という人が何度もサロンをおとずれています。俵屋でないですね、この宗達という人は誰ですか?どうしてもわからずこちらのブログに辿り着きました。先生のご研究、とても興味深いです。
どうぞよろしくお願いします。
ご返事が今頃になって申し訳ございません。三宅宗達という出入りの医師だと思われます。