2011年07月18日

付合と句意

『近世文芸研究と評論』80号には佐藤勝明・小林孔両氏による「『続猿蓑』「八九間」歌仙分析」が載る。佐藤さんの一連の付合読解方法論に基づくもので、今回は小林孔氏との共同作業である。付合の分析を@付句作者が前句に対してどのような発展的理解を示したか、Aそれをもとにいかなる場面・情景・人物像などを付けようと考えたか、Bそのことを句にするために題材や詞をどう選んだか、という3段階で考えるという方法である。

 実を言えば歌仙の注釈にはほとんど注意してこなかった。しかし、今年歌仙を演習で取り上げたことで、俄然その注釈・分析方法が気になる。たとえば「句意」という項目があるのだが、中嶋さんは、前句と合わせた意味を句意としているが、佐藤・小林稿では、当句のみで意味をとっている。これは西鶴と芭蕉の違いですか。たしかに独吟千句の場合、一句の意味はとりにくそうではあるが。いろいろ参考になる。新しい歌仙の注釈にはいったら佐藤方式を取り入れて見ようかとも思っているところです。
posted by 忘却散人 | Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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