2013年04月26日

日本語は面白いって、ホントっすか?

『図書』(岩波PR誌)2013年5月号巻頭に、金水敏さんと清水義範氏の対談「日本語はこんなに面白い」が掲載されている。ご本人からいただきました。岩波の新シリーズ「そうだったんだ!日本語」の情宣対談だが、なかなか面白い話が満載である。たとえばキムタク語の「ホントっすか」の分析。この分析によれば、この語はキムタク以外には使えないってことになるけど、ホントっすか?

あと「上から目線」「タメ口」という語の微妙な人間関係意識。そうそう、その辺り、なっかなか面白い。だって僕ってそういう言葉に敏感じゃないですか。

「お名前さまをいただいてよろしいでしょうか」。これは知らなかったな。日本人のスピーチ下手。あー、耳が痛いっす。
 最後のあたり、重要な提案が出てくる。「誰に何を何のために伝えなくてはいけないかが、文章と結びつかない。そこは国語教育に大きく欠けているところですね」

 一番、気に入った金水さんのことばを最後に。

「江戸時代以前の教育では、教科書は往来物、つまり手紙だった。要は目的があって伝える相手がいて、その人に伝わるように手紙が書けるということが、大人の最大の条件。近代の国語教育は、そこの部分が抜けてしまった」

 これは、江戸文学研究にも大きな示唆をもたらす発言。文学作品だって本来は、誰か(特定の)人のために書かれたものがほとんどなんだ、っていう授業を今やっているもんで、つい共感してしまいました。
posted by 忘却散人 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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