2014年03月18日

懐徳忌で妖怪の話?

 頼春水の『在津紀事』は、春水の大坂在住時代の文人との交遊を漢文で描いたもので、大学院生のころ演習で読んだ。その中で混沌詩社の社中の話がよく出てくるが、小山伯鳳はその一人である。竹取物語の注釈を遺したことで知られるが、25歳の若さで夭折した。
 伯鳳には、並はずれた怪異趣味があって、「妖怪生」とあだ名された。これは懐徳堂の学主である中井竹山やその弟履軒の「無鬼」主義とは反対の立場である。
 混沌詩社に由来する研究グループ混沌会の出す雑誌『混沌』の最新号(37号)に、新稲法子さんが「蘇った現代風の白鳳さん」という文章を発表された。この小山家に嫁がれた小山良さんが書いた〈現代風の白鳳(伯鳳のこと)さんを蘇らせた小説〉『薬種商可秀園記』(昨年5月に芸艸堂から発売)の紹介をしておられる。なかなか興味深い本だと思って検索したが、amazon等では購入できないようである…。
 さて、この小山伯鳳について、帝塚山学院大学の福島理子さんが、4月12日(土)の懐徳忌の際にお話をしてくださる。無鬼論の立場に立つ中井兄弟を顕彰する懐徳忌で妖怪生の話をするとは、竹山先生・履軒先生も「なんやてー」と言いつつ、懐かしがるに違いなかろう。

そういうわけでここでご案内

第31回 懐徳忌
日時 4月12日(土) 11:00〜12:30
場所 誓願寺(大坂市中央区上本町) (最寄り駅は地下鉄谷町九丁目)
墓前祭・法要・講話

講話 「妖怪生」小山伯鳳のこと
   福島理子氏(帝塚山学院大学リべラルアーツ学部准教授)

参加は無料である。ご興味のある方はどうぞ。
誓願寺には西鶴の墓もあります。
posted by 忘却散人 | Comment(1) | TrackBack(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
≪…竹取物語…≫は、[天]と[地]の話
[天尊地卑]的に、[妖怪]で語る《自然数》は、
[絵本]『もろはのつるぎ」で・・・
Posted by 心はすべて数学である at 2020年05月07日 05:11
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