2015年03月01日

近世天皇歌壇研究会報告

2月28日の「近世における天皇歌壇とその周辺」研究会は、大谷俊太氏の講演、山本嘉孝・加藤弓枝・盛田帝子・鍛治宏介各氏の発表、いずれも大きな問題提起をされたもので、実に面白く、またレベルの高い質疑が多かった。

天皇歌壇といえば出版とあまり関わらないはずだが、加藤弓枝さんの板本『六帖詠草』考は、稿本との緻密な比較検討から、光格天皇をめぐる歌壇史への大きな問題提起ともなるダイナミックな論で感服。鍛治さんの発表も、天皇歌壇と庶民教育が関係してくることを節用集や浮世絵を使って説くという意外な展開に一同感心。

鈴木淳さん、一戸渉さんら、東京から参加の方もいらっしゃって、議論も活発であった。もっともっと議論したかったのに時間が限られていて、司会者としては申し訳ない気持ちでいっぱいであった。それくらい充実した時間であった。

なお、ハンドルネーム「野中の清水」さまのご好意により、近世天皇歌壇に関わる興味深い加点資料などが会場で展示され、眼福を得ることができたのも、ありがたいことであった。深謝申し上げます。

ちなみに、その場で、私の所蔵するある資料のことで質問があり、その資料購入にまつわるちょっとしたエピソードを調子にのって披露したが、あれはあの場だけの話ってことで、よろしくお願いします>その場におられた方。
posted by 忘却散人 | Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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