2015年10月26日

日本古典文学学術賞の選評

国文研ニューズ。第8回日本古典文学学術賞の受賞者(同僚の合山林太郎氏)の発表と、内田保廣氏の選評が載っている。
(以下引用)
「清新論的文学観」(中村幸彦)もしくは「性霊論」(揖斐高)が主流として高く評価されてきた江戸後期にあって、それに反するように、なお多くの古文辞を重用する漢詩人が存在した事、詠物詩や遊仙詩など知的、または技巧が重用される作品が多作されていたことなどへの疑問が、明治への長い射程の中で、個々の事例に即して実証的に説明されている。他方、「性霊論」以降の漢詩が徐々に平板に堕してゆく様相も照射され、両々相俟って幕末明治の漢詩文が抱えていた根深い問題点を剔抉している。政治や戦争漢詩など、旧幕時代には題材たりえなかった新時代の諸問題も含みつつ、〈古典から近代へ〉という転換期に漢詩文が有した「意味」が、繰り返し問われている。(引用以上)
この分野は今後急速に展開しそうな気配。合山さんには是非、その牽引者として頑張ってほしい。
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