2015年12月6日(日)、宝塚市立中央図書館で、第4回聖光文庫文化講座。13時45分から「小沢蘆庵・大田垣蓮月・富岡鉄斎」という演題でしゃべります。ちと荷が重い。15時からは、河田昌之先生が、「和泉市久保惣記念美術館と鉄斎―三幅の掛軸と中国鏡―」でお話しされる。
蘆庵と蓮月と鉄斎を繋ぐのは「心性寺」である。蘆庵の墓所心性寺に蓮月が鉄斎の父の斡旋で隠棲していたことがあり、鉄斎は蓮月に従って同居していた。その心性寺は明治に入って廃され今はない。蓮月が蘆庵に私淑していたことは、蓮月が熱心に蘆庵の歌集を読んでいたことから明らかであるし、加藤弓枝氏の報告によれば蘆庵50回忌の歌会に蓮月も出詠している。
蘆庵はもちろん秋成と深い関係があるが、蓮月尼は・・・。秋成に歌を学んだとされるのだが、それを裏付ける資料はない。村上素道の「大田垣蓮月傳」によれば鉄斎が語ったことがあったようだが。鉄斎はその祖先の富永維徳が蘆庵門人であるし、秋成肖像を模写しているし、その息の謙蔵はいわゆる富岡本春雨物語を所持していた。いろいろと繋がりのある話だが、まとまりは・・・ないですよね。数珠繋ぎのような話にならざるを得ないのだが、お許しを。
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2015年11月30日
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