2016年12月22日

長崎先民伝注解

 本ブログを書評ブログだとか、近世文学研究者必読だとか、言ってくださる方がいるのは、まことに恐縮至極なのであるが、実際はそんな大層なものではない。ときたま力は入るときもあるが、大抵は、さっさと目を通して、これは紹介しとかなきゃと思い(思っただけで終わることもあり)、自分の興味のあるところを拾い読みしては、主観的な感想を書き付けているだけなのである。そのようなものだと思ってお読みいただければ幸いである。
 さて若木太一・高橋昌彦・川平敏文編『長崎先民伝注解』(勉誠出版、2016年11月)が刊行された。私を育ててくれた九州の研究会が作った、研究会の成果であり、とても嬉しい。
 西の先哲叢伝という言われ方もしているように、長崎の主要な近世人物事典として、基本中の基本となる本で、丁寧な注解はまことにありがたい。例によってこの本の生まれたいきさつを記した川平敏文さんの「あとがき」を先ずは読むわけだが、これがとてもいい。これはもちろん私が雅俗の会というこの研究会にいたから、であるのだが、川平さんが、寥々たる状況になってしまった研究会を再興せんと、この『先民伝』を読むことを始めたというあたりはぐっときてしまう。先民の墓碑廻りで、ビデオとカメラを駆使する「准会員」の合山林太郎さんの姿が彷彿とするところも面白い。
 長崎といえば若木太一先生で、長崎に調査に行くと、必ず若木先生がお見えになり、さまざまなご教示を下さったことが、いろいろと蘇る。この先民伝を読む会にも、いつもお見えになっていたという。さもありなん。仄聞するところによれば著書をおまとめになる計画もあるとか。鶴首鶴首。
 
posted by 忘却散人 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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