恒例の大阪大学国語国文学会が本日、豊中の大阪大学会館で行われました。
たいへん盛況でした。蜂矢先生もお見えになりました。
学生3名の発表ののち、山本嘉孝さんと出原隆俊先生の講演がありました。
山本さんの講演は、室鳩巣の辺塞詩が、『唐詩訓解』の学びから生成していることを、非常に丁寧に説き、その擬古的手法の中に、時勢への諷諌や感懐が実は込められているということを、訓解の注釈を重ねつつ読み解いて行き、さらにそれを『赤穂義人録』と関連づけるというスリリングな展開で、面白かったです。
出原先生の講演は、透谷・一葉・漱石・鷗外を通してご自身の研究を振り返りつつ、研究することの意味を自問する苦悩についても語るという、「自分語り」色の濃いご講演で、なかなか日頃はきけない貴重なお話でした。「〇〇論」というタイトルを論文に付けたことがないという話をきいて、そうだったのかと思いました。出原先生の論文は「論」のイメージがありましたが、そこには全体を論じなければ論ではないという先生の美意識があったようです。出原先生が阪大に着任されたのは平成元年のことだそうで、28年間の長きにわたっての阪大での教育研究であったわけです。
2017年01月07日
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