2017年01月21日

山本秀樹さんの江戸時代出版研究

山本秀樹さんの『江戸時代三都出版法大概』が出たのは2010年。そんなに前だったのかと驚く。この本は、三都の出版については、それぞれの都市の町触れを確認しなければならないということを、明らかにした。
その後も、山本さんの江戸時代出版システムの研究は続いている。次から次へと新しい事実、仕組み、資料を発見している。お送りいただいたので、その中から紹介しておこう。

「元禄二年「異説」の捜索―『大坂御仕置御書出之写』によって新たに知られる実態の考察」『岡大国文論稿』44、2016年3月
「せん年より御ふれふみ」『大坂岡山御触留』で補われる江戸時代大阪出版法令について(副題省略)」『岡山大学大学院社会文化科学研究科紀要』42 2016年11月
「江戸時代大阪本屋仲間行司の固定的性格」『岡山大学文学部紀要』65 2016年7月

去年出ただけでもこれだけ。3つめの「固定的性格」は、はじめて行司一覧を表にしてみせたものではないだろうか。ここから交替制のはずの行司が、限られた少数の人間によって独占されていたことがわかる。その理由も明らかにされる。出版史がかわれば文学史も変わる。先に挙げた、江戸時代三都出版法大概も、非売品ということであり、もっと多くの方の目にとまるように、できればどこぞの本屋さんから出版という形でお願いしたい。

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