私の後輩の一人である勝又基さんの「主著」というべき本が出た。
『親孝行の江戸文化』(笠間書院、2017年2月刊)。
この本を論じる際のポイントは3つあると見通してみた。
(残念ながら論じる時間がない。明日から海外出張だし、しかしここは速報性を重視ね)
1 書名
こうきたか、という書名。これは卓抜だ。「親孝行」も「江戸文化」もなじみのあることば。しかしそれを組み合わせたのが秀逸。そして、なにかぐっと新しいイメージがあるのが不思議。
2 ステレオタイプへの異論
「親孝行=封建制度の強化策」。これに異を唱える。
3 ゆきとどいた構成と意匠
装丁、組み版、英文要旨と、親孝行研究らしからぬ、センスのいい意匠。
そして、考え抜かれた構成。面白そう、惹きつけられる。
これで、本書は、一般書になった。
もちろん、一本一本の論文は創見に満ちた内容であるし、第4章、『本朝孝子伝』の作者藤井懶斎の伝記は圧巻である。
このごろは、海外調査などにおいて、私にとってありがたいアドバイザーでもある勝又さんの論文集出版を心から祝す。
2017年03月07日
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