2017年04月02日

新年度

新年度である。めずらしく、私の教え子たちにまとまった動きがあった。
康盛国(カンソンクック)さんが、ソウルの神学大学校に就職が決まった。康さんは、2008年4月に研究生として来日。当初は『雨月物語』を研究テーマにしたいと言っていたが、話し合った結果、雨森芳洲の研究をすることになった。やがて学問研究を通して日本と韓国を繋ぐことを志すようになった。2009年に大学院に進学し、5年で博士論文を仕上た。その後は、特任研究員や特任助教・招へい研究員を歴任。彼は他の院生の模範になるくらいな、真摯な研究態度、誠実な人柄で、人望も厚かった。十分な業績はあったが、公募への応募を重ねてもなかなか結果は出なかった。しかし、この3月も下旬になって、急遽、就職が決まり、すぐに引っ越して明日からはもう授業をしなければならない。彼の努力と並大抵でない苦労とを知っているので、本当によくここまでがんばったと、心から讃えたい。今、彼は研究の幅を拡げ、朝鮮通信使との文芸交流を、韓国の資料を使って論じるという、彼ならではの方法も得て、研究者として大きく成長していっる。今後とも、日韓の学芸交流に力を尽くしてほしいと思う。
仲沙織さんは、博士論文を提出し、大阪大学の招聘研究員となる。今後は『上方文藝研究』の編集の仕事などもやっていただく予定である。西鶴研究はなかなか大変だが、がんばってもらいたい。
有澤知世さんも博士論文を提出し、学振特別研究員PDとして国文学研究資料館に所属する。資料が身近にあるので、3年間で、いい論文をたくさん書いてもらいたい。

ちなみに、教え子ではないが、大学の後輩の菱岡憲司さんは山口県立大学に転任とのこと。これもよかった。
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