2017年04月06日

説経

 神戸女子大学古典芸能センター編『説経 人は神仏に何を託そうとするのか』(和泉書院)が刊行された。
阪口弘之先生の序論「語り物としての説経―栄華循環の神仏利生譚」は、「一家没落のあと、子による栄華復活という循環境涯の哀話を、神仏縁を讃嘆して、利生譚の成神成仏で結ぶ」のが説経だという。浄瑠璃との違いは教義主張の有無だとも。
 個人的には、Jesse先生のお名前が懐かしい。ドイツフランクフルト市立工芸美術館で、そのコレクションについて、昨年のドイツ滞在中に講演を聴いた(英語ではあったが)。そのあと、少し何人かで先生を囲んでお話をしたことが思い出される。先生は、そのフォーレッチコレクションの奈良絵本群についてお書きになっている。
 一線の研究者の論考を他にも多く集めた、近ごろ珍しい説経論集である。説経研究の必読文献になることは間違いないだろう。
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