『上方文藝研究』14号が刊行されました(2017年6月)。
購読の皆様には、そろそろお手元に届くことと存じます。
今号のラインナップは、(副題等を省略)
【論文】
勢田道生「賀茂清茂の書物収集」
盛田帝子「光格天皇勅点高松公祐詠草」
近衞典子「秋成資料紹介―『鳴鶴園記』の世界・続―」
岡部祐佳「『万の文反古』「代筆は浮世の闇」考」
有澤知世「京伝『籠釣瓶丹前八橋』における〈絵馬の怪異〉」
服部仁「刊本『天竺徳平往来噺』について」
【特別掲載】
丸井貴史「都賀庭鐘『英草紙』の研究史と展望」
【連載】
上方文藝への招待(6)
山本嘉孝「第二回日本漢文学総合討論報告」
このうち、丸井稿は、金永昊氏との共著として韓国で出版された、『英草紙』の韓国語訳(注釈付)の解説部分を、日本語で掲載するものである。韓国で出版されたものであるが、最新の『英草紙』の研究成果が踏まえられており、大いに参考になるため、韓国語訳される前の日本語原稿をそのまま掲載した。韓国語版と対応するように、査読対象外としている。今号の論文6本は、3本ずつと雅俗のバランスがよく、図版も豊富である。合評会は7月に行われる。
2017年06月29日
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