これが、ニュースなら、
『書籍文化史』休刊へ。鈴木俊幸氏19年にわたる献身的偉業。
という感じだろうか。21世紀とともに歩んできた、鈴木俊幸さん個人刊行の書籍文化研究誌が、一応終わるようだ。近年では、高木浩明さんの古活字版悉皆調査目録稿の巨弾連載が続いていた。
これも連載の、鈴木さんの書籍研究文献目録は、どんどん目配りが広くなって、こんな雑誌まで!と驚かされることが多かった。奥付は1月1日で、本当に元日に届くこともあったが、この頃は結構早く届く。「正月の草双紙売り」なんていう鈴木さんの論文も思い出されるところで、正月恒例のお年玉と言って良い刊行物だった。
かなり寂しい思いだが、本誌の兄弟とも言える『書物学』もどんどん成長していることだし、一区切りは、いいご判断かもしれない。ただただご学恩に深謝するのみである。
2017年12月17日
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