2018年03月22日

「迦具都遅能阿良毗(かぐつちのあらび)」考

長島弘明氏の「「迦具都遅能阿良毗」考」(『日本学研究』53、檀国大学校日本研究所、2018年1月)。
 井上泰至さんのご厚意で入手。檀国大でのシンポ発表が元になっているが、井上さんもそこで発表されていた。そちらの方の原稿化もいただいたが、これは別途また。
 さて、これは「かぐつちのあらび」と読む。「かぐつち」は火の神である。天明八年の京都大火のことを指している。これについて上田秋成がルポルタージュを和文で書いた。それについての考察。
伴蒿蹊の同題の文章との比較。蒿蹊の文章は俗受けするもので、事実、『花紅葉都噺』という読み物に丸取りされている部分もある。その点、秋成のものは和文である。とはいえ和文特有の修辞的部分はなく、たんたんと書いている。
秋成が災害の記述に和文を用いたらどうだろうというひとつの実験だという。

我々が編んだ『蘆庵文庫 目録と資料』がお役にたったようで、何よりであった。




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