『和歌のルール』『俳句のルール』に続く第3弾。笠間書院。出たのは2018年5月。いまごろの紹介で申し訳ありません。
たしか、和歌も俳句も、ここで紹介していたと思うので、漢文も。
鈴木健一さんの編。漢文だけど、日本文学研究者が分担執筆者の多くを占める。
それは妥当だろう。おそらく中国文学研究者は、漢文ではなく、「中文」で読むのが普通で、返り点、訓点を付けて読む漢文というのは、いわば日本の中国文学(文学に限りませんが)受容の一形態であり、日本文学研究者こそ、漢文のルールは必須だからである。
ご心配なく。日本文学の中でも若手を中心に優秀な日本漢文学研究者を鈴木健一さんはちゃんと選んでますから。
そして学校教育における「漢文」を教える人、「漢文を学ぶ人」にも有用なことは言うまでもない。
レベルは高いが、ですます調で読みやすく、ハンディである。
2018年10月19日
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