2020年05月28日
津軽デジタル風土記
紹介したい本、論文、プロジェクトがたまりすぎている。まずは弘前大学と国文学研究資料館の共同研究成果報告書『津軽デジタル風土記資料集』は、2020年3月に刊行されたA4版400頁超のプロジェクト報告書。プロジェクト名は、文献観光資源学「津軽デジタル風土記の構築」。津軽デジタル風土記のサイトはこちらである。津軽デジタル風土記は、「弘前大学を始めとした地元の研究者と地域の自治体が協働して『津軽旧事談』のような外部に開かれたチャンネルをインターネット上に作り、津軽の豊かな資料と人々が自由に往還できる環境を整備していくことを目指している」というもの。津軽関係の面白くて珍しい資料をデジタルで公開するだけでも、すばらしい事業だが、講演やイベントを絡めて、攻める共同研究になっているところが注目される。なかなか、こういう試みはむずかしいけれども、津軽モデルとして、大いに参照されるべきものであろう。太宰の「津軽」、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」に並ぶ「津軽」アピールになってほしい。
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