2020年10月31日

絵本・絵手本シンポジウム報告書

 このところ、絵本に触れることが多い。学生にも絵本絡みの研究をしている者が多くなってきている。ただ、絵本については、私自身まだ手探りの状態、なにかいい手引きはないかと探し、たどり着いた1冊が、太田昌子編『江戸の出版文化から始まったイメージ革命 絵本・絵手本シンポジウム報告書』(2007年)である。これは是非読みたいと思ったが、勤務先の大学図書館にはなかった。相互利用サービスで取り寄せた結果、期待以上の内容である。しかしA4版320頁の大冊。思い切り開いたら背表紙が割れてしまいそうな感じで、「見開き注意」の警告つき。一部分のコピーも無理っぽかった。だが、古本で探しても容易には見つからない。しかし、この報告書、金沢美術工芸大学が出していて、高橋明彦さんも関わっていることに気づいた。そこで早速高橋さんに問い合わせたところ、太田氏に照会してくださった。なんと残部があるということ・・・。太田氏から連絡があって、送っていただけることになったのである。
 素晴らしい報告書である。とりわけ「絵本・絵手本・画譜目録」は非常にありがたいお仕事。また参考文献目録も貴重。目録は絵師別だが、署名索引もあるので、書名からも検索可能。もちろん、13年前の報告書なので、ここから情報はさらに充実しているものと思われるが、我々文学研究側からいえば、本当に感謝の仕事。また各論文が有益。序論とそれにつぐ大西広氏の総論的な論文が面白い。学生にも勧める。

 
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