2021年02月20日
明治期戦争劇集成
日置貴之さん編の『明治期戦争劇集成』が刊行されました(2021年2月)。「歌舞伎と戦争に関する総合的研究」という科研若手研究の成果報告書です。A4版376頁。ご本人が装丁されたということですが、市販本にひけをとらない素晴らしい装丁です。おさめるところは、上野戦争とその戦後を描いた黙阿弥作品を原作とする草双紙『明治年間東日記』、日清戦争がらみの『日本大勝利』『会津産明治組重』および川上音二郎一座の『日清戦争』。歌舞伎が速報性をもったメディアであった(今では考えられないが)時代の作品から、当時の演劇ひいては社会のありようが浮かび上がります。WEBサイトでも公開予定とか。この本のこと「速報性」が大事と思いまして、告知しました。というのは、なんと、日置さんのtwtterによると、希望者には送料負担のみで頒布して下さるとの事。ただし早いもの勝ちとのことです。もちろん的確な解説付き。
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