大阪大と立命館大が共同で長いこと続けている「大阪・京都文化講座」は、毎回テーマを変えて年2回行われる。オムニバスで阪大と立命館の関係者が4名ずつ交互に出て行くというもの。私もたしか過去3回ほど出動している。今回は昨年秋に続いてオンラインである。立命館大学の朱雀キャンパスに出向いて、そこのスタジオでしゃべるのである。オンラインになても受講者数はあまり変わらないそうだが(ちなみに、結構多いです)、メンバーはかなり入れかわったそうである。対面の時は、、梅田という立地のよいところで行われていた。受講者の顔を見ながら、微調整していけたわけだが、オンラインだと相手の顔は見えないので、やりにくい。いつもの授業とちがって、スタジオからライブ中継というのも勝手が違うし、担当者の方がこちらを向いていろいろ指示を出されるので、緊張するのである。リハーサルもやるし、講義スライドはかなり前に提出し、直前までいろいろいじるってことはできないのである。
昨日6月14日が本番であった。今回のテーマは、おそらくコロナ禍をふまえて、「病との対峙」というもの。なかなか難しいお題である。「秋成は医者だから、そういう話でどうでしょう?」と持ちかけられたわけだが、医者としての秋成の事蹟は、80分もしゃべるほど詳しくわかってはいない。まあ仕方がないので、「作者」として病をどう描写し、「医者」として病とどう立ち向かい、「患者」として自分の病をどうみつめたか、という三部構成にして挑んだわけである。あまり芸のない構成だったが。
ただそういうテーマでこれまで話したことがなかったので、改めて秋成が文字通り様々な意味で「病との対峙」をし続ける生涯を送った人なんだと、感得した。反応がみえないため、受講者が満足したかどうか、わからないけど、そのうちアンケートがおくられてくるかもしれない。お一人SNSで感想を言ってくれた方がいたのはありがたかった。
あまり、面白くもない報告であるが、とりあえず自身のアウトプットはここに記録することにしているのでお許し下さい。
2021年06月15日
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