『東海近世』30号(2022年5月)に、長島弘明さんの「秋成新資料考」が掲載されている。東海近世文学会の記念講演の活字化である。ご講演のことは仄聞していたが、活字化はまことにありがたい。新資料がなんと48も!秋成の資料がまだまだ眠っていることを知らしめる、長島さんならではの論考である。的確な解釈と位置づけも流石である。村田春海の季鷹宛書簡に、伴蒿蹊の和歌を拝受した、そして蒿蹊への謝礼を秋成に託したと。これだけでも凄い情報量。この資料を持っていたのが塩村耕さんというのがまた唸る。
以下余談。なぜか後半の安田文吉先生、服部仁さん、服部直子さんの東海近世300回記念鼎談の中で、私が服部仁さんに「服部さんがそんな敬老パスなんて、そんなダメだ」と言ったという話が紹介されているんですが、記憶にありません。忘却しました。
2022年07月04日
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