2022年10月11日

古今和歌集

備忘録。こんな感想文を晒すのも恥ずかしくないほど馬齢を重ねております。角川文庫で『古今和歌集』通読。いま週3回ほどお仕事があるので、電車に乗ることが多くなった。そこでお供に古典中の古典である『古今和歌集』を持ち歩いていた。少し必要もあって。で、思うところあって巻7から読み始め、巻20まで読んで巻頭に戻り、巻1から6の四季の和歌を読んだ。以下はほんとうに一読者の感想。学術的な根拠はまったくない。
季節の歌が読みやすい。すっと情景も心情もはいってくる。しかし巻7以降は結構技巧的で、考えながら読まねばならない歌がしばしば。それにしても恋の5巻というのは多い。春夏秋冬で6巻なので、ほぼそれに匹敵するわけだ。上田秋成が倫理的観点から「多すぎる」と非難したが、私も正直いささか食傷気味。いや恋の只中にある人だったら、共感の連続なのかも。そして、そこが『古今和歌集』なのだろうな。しかし、なぜ食傷気味かというと、恋するつらさみたいなものを理屈(むずかしい比喩)で歌ったのが多いからかな。夏の素材というかコンテンツはほぼホトトギスだけ。秋はバラエティに富むけれど、松虫はあっても鈴虫の歌はなかったような。きりぎりすはあるんだけど。これは個人的に重要なこと。全体に古今集は、そもそも題号がそうなのだが、時間の流れを感じさせる。あるいは、昔をしのぶとか。その一方で、旅情のようなものが少ない。あくまで個人の感想です。
posted by 忘却散人 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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