吹田市立博物館(大阪府)に2021年に入った、上田秋成自筆長歌一幅について、同館の館報に調査報告を掲載させていただきました。「吹田市立博物館所蔵上田秋成自筆長歌一幅について」(『吹田市立博物館館報』23号、2023年1月)。昨日、落手したものですから、ここでのポストが少し遅くなりました。秋成が妻と共に元日に垂水神社に出かけ、小松引きをして遊んだということが詠まれています。垂水神社は今も吹田に鎮座しており、吹田市立博物館が本長歌を入手した所以もそこにあります。さて、この長歌自体は、秋成の家集に収められたものですが、成立時の筆写ではないけれども秋成の自筆であること、題が秋成の家集所収のものと異なること、書写年月(つまり秋成再写の年月)と年齢が記されていることから、秋成伝に新しい事項を立てられることにもなり、貴重な資料であると言える。
実際に秋成が元日に垂水神社に出かけたのは、寛政三年だろうと推定した。さて、ではなぜその時小松引きをしたのか?これを論文をお送り
したS先生に問われて、はて?なんでだろう、と思い至らず、S先生に逆にお考えを聞いたところ、その問いを投げかけた理由を教えていただき、「なるほど「なるほど!」と膝を打った次第。これは次の課題として受け止めさせていただいた。
吹田の学芸員のIさんが、私の研究室を訪ねてこられ、私に自筆かどうかの見立てと調査を依頼してくださった。ちょうど垂水神社の近くにある関西大学に出講していたこともあり、縁を感じた。なおご興味おありの方はPDFで報告文をお送りします。コメント欄にメールアドレス(他の方には見えません)をお書きください。
2023年03月29日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

