いつのまにか本ブログ記事も1500を超えていました!(自祝)
2008年にはじめて、最初は日常の些事も綴ったりしていましたが、なんとなく自分の研究生活や、私の目に入った研究書について感想を述べるというスタイルが自然に固まってきました。
2010年代に入って、語学が出来ないわりには、海外に行く機会が増え、2016年、ハイデルベルクに長期滞在することで、研究に対する姿勢のようなものが変わりはじめました。同じころ、古地震研究の人々や、デジタルヒューマニティーズの研究者とも知り合い、古典研究の意義を考えざるを得ない事態にも関わって、日本文学研究が、いま大きく変わっていく時代だということを実感しました。たまたま在籍する大学にいたからこそ、それを実感できたのかと思います。2016年以後は、学生にも国際化・学際化・文理融合を意識させるように努めましたし、自身が国際学会で発表するなどの実践をしないと説得力もないので、無謀ともいえるチャレンジもしてきました。
厳しい国際情勢の中で、文学研究がどういう意味をもつのかを、常に意識しておく必要があるということを、何らかの形で今後も発信していこうと思います。
そういう意味で、「東アジア」というのは、欧米の日本研究が属する研究カテゴリーで、そこに絶対的な意味があるわけではなく、一つの視点であるということをふまえなければならないものの、従来の日本文学研究を相対化する有力な視点のひとつであることは確かです。この観点からの共同研究や企画もいろいろ出てきています。このたび、川上陽介さんを代表者とする共同研究の成果として『東アジアにおける笑話』(文学通信、2023年5月)が刊行されました。ひとりひとりの問題意識には温度差があるようにも思いますが、たんなる「和漢比較」に終わらない、東アジア学をめざそうとする基調を感じます。川上さんの序言には、それぞれの論文が、どういう立場から書かれたかを明記し、それぞれの立場からの追究を糾合したことを強調しています。
このような場が大事なことこそ、私が実感してきたことです。おそらく、共同研究では様々な立場をふまえた「議論」「意見交換」が行われたに違いありません。その「議論」「意見交換」の中に多くのヒントが含まれていたのではないか。それがどう反映しているのか、ということを期待して本書を読んでゆきたいと思います。はい、その通り、まだ読んでいないのにブログに書いてしまいました。
2023年05月13日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

