2025年01月31日

「儒教のかたち こころの鑑」展

 少し前のことで、現在は既に終わっている展示なのだが、サントリー美術館で行われていた「儒教のかたち こころの鑑 日本美術に見る儒教」を観ました。仏教美術の展示は本当に多いが、儒教をテーマにしたものは珍しい。しかし、私の研究分野(近世文学)は、儒教抜きでは語れない。この展示の企画は素晴らしいものだ。
 聖人と儒教の教えを可視化する絵。儒教は何よりまず為政者のための教えであったことを実感する。孔子をはじめとする聖人像。そして賢聖障子。孔子を祭る釈奠図。為政者が何を為すべきかを教える帝鑑図説。儒教の徳目「孝」を体現した人々を描く「二十四孝図」。儒教を学んだ禅僧たちの足跡。湯島聖堂。そして聖人たちの見立て絵まで。
 別のコンセプトの展示でもみかけるものがあったが、「儒教」というテーマのもとに集められたこれらの美術品は、まさに「儒教のかたち」を表し、これらの美術品が「こころの鑑」となっていたことを十二分に示していた。図録もたいへんよい出来。
 
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