2025年05月01日
「蔦重版」の世界
大河ドラマ「べらぼう」の考証者である鈴木俊幸さん。次々と蔦屋重三郎関係の本を出されていて、このブログでも紹介してきたが、NHK出版から出した新書がこの本『「蔦重版」の世界:江戸庶民は何に熱狂したか』(2025年2月)である。ドラマに出てくる本のことを知りたければ、この本が最適。蔦屋の業務拡大を、吉原→日本橋進出→全国戦略の三段階とし、それぞれの段階での主要な本を続々と紹介している。その中で、喜三二・京伝・歌麿・南畝・馬琴・・・と有名作家との交渉も、もちろん描かれる。細見・浄瑠璃稽古本・黄表紙・洒落本・狂歌本・往来物・・・・など、蔦屋の手がけた本を通して、江戸の本のジャンル紹介や読者論をも織り交ぜる。80点を優に超える「蔦屋版」を、わかりやすく解説。新書ながら、図版もたっぷり収録。
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