2008年03月29日

『秋成文学の生成』

最近出版した本の紹介です。
飯倉洋一・木越治編
『秋成文学の生成』森話社 2008年2月刊
A5判/416頁 本体6500円(+税)
『テクストの生成と変容』の姉妹編です。
共同研究 テクストの生成と変容の第11回研究会として行いました特別研究会、「秋成―テクストの生成と変容」の研究会の成果をを柱とした本です。秋成研究の第一線の方に多く執筆していただきました。内容は以下の通りですが、特に井上泰至氏の「『雨月物語』典拠一覧
」は重宝だと思います。

【序章 研究史展望】
対談 秋成研究の道のり(木越治×飯倉洋一)
【第一章 秋成再考】
秋成文業の生態 私考──筆、人を刺す。又人にさゝるゝれど(高田衛)
秋成伝記資料拾遺(長島弘明)
『山づと』考──天明二年初冬の秋成(稲田篤信)
【第二章 秋成浮世草子の生成】
秋成浮世草子と唱導文化(堤邦彦)
秋成『諸道聴聞世間狙』とモデル──南嶺から秋成へ(神谷勝広)
『世間妾形気』と古典──巻一−一「人心汲てしられぬ朧夜の酒宴」を中心に(近衛典子)
【第三章 『雨月物語』の再生】
『雨月物語』と後期読本(田中則雄)
「浅茅が宿」「蛇性の婬」から映画「雨月物語」へ(田中厚一)
【第四章 和学者秋成の視線】
「変容の古代」として──『岩橋の記』の記述(山下久夫)
秋成の校訂──『土佐日記解』自筆本三種を中心に(一戸渉)
【第五章 秋成和文の誕生】
風景の変容──『藤簍冊子』の生成(鈴木よね子)
秋成和文の生成──『文反古』を中心に(飯倉洋一)
【第六章 『春雨物語』新考】
『春雨物語』論のために(風間誠史)
「我いつはり」と「まさし事」のあいだ──「死首の咲顔」と「ますらを物語」(糸川武志)
よくわかる『春雨物語』(木越治)
【第七章 『雨月物語』研究のために】
『雨月物語』典拠一覧(井上泰至)

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テクストの生成と変容

2005〜2007年度、大阪大学大学院文学研究科広域文化表現論講座共同研究 研究成果報告書の『テクストの生成と変容』を刊行いたしました。飯倉洋一編 A4 204頁。大阪大学大学院文学研究科のスタッフを中心に力作が並んでいます。以下は内容紹介です。

(横書)
飯倉洋一 テクストが生まれる時、テクストが変わる時―共同研究「テクストの生成と変容」をふりかえって
研究会編 「テクストの生成と変容」研究会のあゆみ
和田章男 生成研究の方法と課題―プルーストを中心に
伊東信宏 バルトーク《44の二重奏曲》第10曲「ルテニアの歌」の生成プロセス
永田 靖 パフォーマンスの介入―メイエルホリド演出『スペードの女王』第1〜2幕を中心に
上野 修 スピノザと聖なるテクスト
浅見洋二 校勘から生成論へ―宋代における詩文集の注釈、特に蘇黄詩注をめぐって
湯浅邦弘 テキストの変容と故事成語の誕生
金水 敏 翻訳における制約と創造性―役割語の観点から
鈴木暁世 「放浪者」の誕生―芥川龍之介戯曲草稿「弘法大師御利生記」に関する一考察
木下京子 テクストにみる池玉瀾の人物像の変化
研究会編 第11回(特別)研究会「秋成―テクストの生成と変容」の記録
(縦書)
柏木隆雄 太宰治『惜別』テクストの生成
出原隆俊 芥川「疑惑」と鴎外・志賀直哉 
荒木 浩 〈孝〉と〈捨身〉と―芥川龍之介「今昔物語鑑賞」改稿の周辺など
加藤洋介 書写という行為―『伊勢物語』テクストの生成と変容
蜂矢真郷 語の変容と類推―語形成における変形について
天野文雄 『九位』の「奥義之上」の読みと意味
海野圭介 崑玉集補説―仮構の兼好伝を伝える一資料とその周辺
衣笠 泉 『常山紀談』論―写本と典拠からみる成立過程
岡島昭浩 〈五音歌〉の変容―外郎売りと姓名判断
飯倉洋一 開かれたテクストへ―刊本『文反古』への変容
辻村尚子 テクストの生成―『文反古』とその周辺    

2008年3月刊行 大阪大学大学院文学研究科広域文化表現論講座発行
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