2018年11月09日

動物怪談集

 ニャンコやワンコに限らず、動物番組って人気がありますよね、むかしから。
 そのまたむかしの、江戸時代ならどうでしょう。
 狐・狸・蛇・猫・・・と、人間に化けたり、悪さをしたりする動物が、本の世界、演劇の世界で大活躍・・・。
 というわけで、『動物怪談集』なるアンソロジーが編まれた。
 国書刊行会の「江戸怪談文芸名作選」の第四巻、近衞典子さんが校訂代表。2018年10月。
 編集者の書く帯が相変わらず華麗で、今回は「動物たちが縦横無尽に活躍するファンタスティックでユニークな怪談集」と謳う。
 収められた怪談は五編。帯では意匠絶巧・痛快洒脱・珠玉の浄瑠璃調・弁惑物の怪作と、繰り出す作品を形容する。
 この中の『風流狐夜咄』をかつてすこし取り上げたことがある。夢の中で、狐が順繰りに扇を回しながら咄をする(夢の中でのことという設定だが)、当時の夜咄のあり方をどこか反映していると思われて興味深い。また「順咄」という語が注目される。
 丁寧なあらすじを含め、解説も丁寧である。
posted by 忘却散人 | Comment(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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